2017年1月4日水曜日

[Unity] I2 Localization その5 〜 Google Spreadsheetとの連携

新年あけましておめでとうございます。
当ブログをご覧になって頂き、いつもありがとうございます。

少し日が開いてしまいましたが、I2 Localizationシリーズその5、今回はGoogle Spreadsheetとの連携方法について解説していきたいと思います。



ローカライズする用語が少なければ、Google Spreadsheetを使わず、これまでやってきたように I2/Resources/I2Languages.prefabに直接入力していくのが簡単でしょう。しかし用語・文章量が多くなってくると、途端に面倒になってきます。幸い、I2 LocalizationにはGoogle Spreadsheetとの連携機能があります。しかし導入方法が少し独特なので、早いうちに使い方をマスターしておくのも良いかと思います。


準備・前提

  • Unityプロジェクトに既にI2 Localizationアセットがインストールされている。
  • I2/Localization/Resources/I2Languages.prefabにいくつかの用語(Term)が登録されている。(詳しくは これまでの連載をご覧ください)
  • パソコンにMac or PC版のGoogle Driveがインストールされている。

Google Spreadsheet連携機能のインストール

(1) I2/Localization/Resources/I2Languages.prefabを選択し、インスペクタのSpreadsheetsタブ→GoogleタブのInstallボタンを押します。
install2.jpg

(2)そうするとWebブラウザが起動して、Google DriveにコピーされたGoogle App Scriptがオープンされます。(下図)
script.jpg

このScriptをWebアプリとして起動し、このアプリを介してGoogle SpreadsheetとUnityプロジェクトのI2 Localizationを同期できるようにします。このお陰で、Googleアカウントとパスワードを、Unityプロジェクトに入力せずに済みます。

(3)Google App Scriptを「公開」→「ウェブアプリケーションとして導入…」を実行します。

(4)ウィンドウがポップアップするので設定を以下のようにします。
  • プロジェクトバージョン:新規
  • 次のユーザーとしてアプリケーションを実行:自分
  • アプリケーションにアクセスできるユーザー:全員(匿名ユーザーを含む)
popup.jpg

(5)設定を更新すると、URLアドレスが表示されるので、それをクリップボードにコピーしておきます。

(6)Unityに戻り、I2Languages.prefabのWeb Service URL欄に先程のURLをペーストし、Verifyボタンを押します。(下図)
languagesource2.jpg

(7)続いて「NEW」ボタンを押して、新規Google Spreadsheetsを生成します。
この時、Open Spreadsheet after Exportにチェックが入っていると、I2Languages.prefabに既に登録されているTerm(用語)が生成したGoogle Spreadsheetにエクスポートされます。
以後は、このSpreadsheetに用語の追加、ローカライズの修正をしていきます。

Google SpreadsheetからLanguage Sourceへインポート(マージ)

上記で生成したGoogle Spreadsheetを編集し、その内容をI2Languages.prefabへ反映させたい場合は、ImportのMergeボタン(上図参照)を押します。するとGoogle Spreadsheetからprefabへデータがマージされます。(注: 場合によってはReplaceで完全に置き換える方が良いでしょう)

オートアップデートについて

I2 LocalizationにはGoogle Spreadsheetに連携した場合、オートアップデートという機能を利用できます。
これはどういう機能かというと、アプリをリリースした後も、ユーザーの端末へローカライズデータを更新することができるというものです。
更新期間の設定はI2Languages.prefabのSpreadsheetsタブ→GoogleタブのAuto Update Frequencyからできます。
しかし、アプリリリース後もバージョンアップ版の開発を行うことを考えると、間違って編集したローカライズデータがユーザーの環境にロードされて、不具合がでるかもしれません。そういった事故を防ぐため、私はこの機能はOFFにして運用しています。



これまでの連載

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