Nドライブとは、NHN Japan Corp.が提供するファイル保存サービスで、Windows、Mac、iPhone/iPad、Androidで利用できます。
パソコンがあれば、iPhoneからNドライブに保存した写真を、インターネットブラウザで簡単にアクセスできるので、バックアップ以外としても重宝するサービスです。
しかもフリースペースが30Gバイトと、AppleのiCloudに比べるととてつもない大容量です。
今回レビューするにあたって、使用したデバイスは iPhone 4 (iOS 5.1.1)。
iPhone用アプリ「Nドライブ App」のバージョンは2.0.8を使用しました。
初期設定
Nドライブを利用するためには、NAVERアカウントが必要になります。初めてアプリを起動した時に、ログイン&入会を求められるので、まだアカウントを持っていない人は、サインアップをして下さい。
僕は試していませんが、TwitterやFacebookのアカウントでもログイン出来るようです。
ログインが済んだら、設定ボタンをタップして、初期設定を済ませます。
設定で重要なのが、アップロードの項目です。
サイズの設定を「オリジナル」に、自動アップロードを「ON」にします。
「位置情報を〜」云々というアラートが、どこかのタイミングで出ると思います。この時、必ず「許可」をするようにして下さい。許可しないと、オリジナルサイズの写真データが送信できなくなるようです。(理由は不明。写真データに含まれるGPSデータの兼ね合い?)
自動アップロード
iPhoneの写真&動画データを、Nドライブが管理するサーバーにアップロード(バックアップ)してみます。「ファイル一覧」をタップします。
次に「ファイル管理」をタップして、「自動アップロード」を選択します。
時々、この「自動アップロード」の項目がない場合がありますが(理由不明)、そういう時は焦らず、一旦ホーム画面に戻ってからやり直してみましょう。
2800ファイルのアップロードという、長い旅に出ました。
大量のファイルをアップロードするのは、大変時間がかかります。
僕の場合、2800ファイル、5.5Gバイトをアップロードするのに、途中の中断も含め12時間ぐらいかかりました。
中断しても、続きからアップロードできるので、ちょくちょく様子を見ながら気長に行きましょう。寝る前にやるのが最適かもしれません。
以下は、WiFi回線がいつの間にか3G回線になっていた時の図と、アップロードエラーの図です。
自動アップロードを中断して、次回 Nドライブ Appを起動した時に、以下のように表示されます。その場合、赤枠内をタップすれば、アップロードが再開されます。
表示されなかったら、「ファイル一覧」→「ファイル管理」→「自動アップロード」で再開します。
アップロード中にNドライブ Appを終了しても、バックグラウンドでアップロードを続行してくれます。
ただしiPhone場合は iOSの仕様の関係上、あまり期待しない方が良いでしょう。iPhoneがスリープしたり、他のアプリを起動したりした時に、バックグラウンドで実行中のタスクが強制終了されることが良くあるからです。
パソコンで確認してみる
アップロードした写真や動画をパソコンのインターネットブラウザーから閲覧することができます。各写真にチェックを入れて、パソコンに一括ダウンロードする事もできますし、写真を右クリックして、1枚ずつダウンロードする事もできます。ダウンロードした写真データを確認したところ、画像サイズ、Exif情報、GPS情報共にオリジナルの情報を維持しているようでした。
ただしExif情報には、新たに「入手先」という情報が付加され、URLアドレスが入力されていました。
因みにこのURLアドレスを赤の他人がブラウザに入力しても、画像は表示されません。
iPhoneで確認してみる
Nドライブにアップロードした写真&動画は、Nドライブ Appの中で確認できます。ホーム画面の「写真」からと、ファイル一覧の「自動アップロード」フォルダから見ることができます。それぞれファイルの閲覧方法が違います。
「写真」の月別アルバムは、撮った月順に写真をまとめてくれるので、地味に便利です。
ただ、写真を他のアプリで加工して保存した場合、そのアプリの仕様によってはExifデータが失われているかもしれません。そういった撮影日が分からないデータの場合は、月別アルバムでは一番新しい写真と処理するようです。
バックアップからiPhoneへ写真を復帰してみる
さて、ここで一つ問題が起きます。ここまでは順調だったのに。惜しい、本当に惜しい!
どうやらNドライブに保存した写真データを、オリジナルのまま iPhoneに復帰(ダウンロード)する事が、「Nドライブ App」アプリでは出来ないようなのです。
また、Nドライブ AppからiPhoneへダウンロードする方法は、僕が確認したところでは2つの方法があり、それぞれのダウンロード方法によって、ダウンロードされる写真データのサイズが異なっています。
この辺りはユーザーの混乱ポイントとなるでしょう。
1. 閲覧している写真をダウンロードする方法
写真アルバム、ファイル一覧、どちらからでもいいので、写真をタップすると閲覧モードになります。
画面下のフォルダアイコンをタップします。
ダウンロードを選択します。
これで写真データがiPhoneのフォトアルバムにダウンロードされます。
しかしこの写真データは、残念ながら縮小された画像です。Exif情報、GPS情報も付加されていません。オリジナルの画像サイズが1936x2592なのに対して、ダウンロードされた画像サイズは573x768でした。
2. ファイル一覧から一括してダウンロードする方法
「ファイル管理」をタップします。
ダウンロードを選択します。
ダウンロードしたい写真にチェックマークを付けます。
そしてダウンロードをタップします。
これで写真データがiPhoneのフォトアルバムにダウンロードされます。
こちらのダウンロード方法だと、画像サイズはオリジナルの1936x2592のままです。しかし、Exif情報、GPS情報などは付加されていません。
ダウンロードした写真とオリジナルの写真の、ファイル容量、画像サイズを比較しました。(画像をクリックすると拡大)
一番上からオリジナル、2の方法でダウンロードしたもの、1の方法でダウンロードしたものとなります。
総括
最後の最後で問題点が発覚しましたが、オリジナルのデータはNドライブのサーバーに保存されているようです。なので、将来「Nドライブ App」アプリが、オリジナルデータのダウンロードに対応してくれれば、iPhoneの強力な助っ人サービスになるのではないかと思いました。
アプリ基本情報
- アプリ名:Nドライブ App
- カテゴリ:仕事効率化
- 価格:無料
- App Store:https://itunes.apple.com/jp/app/ndoraibu-app/id378774665?mt=8
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