Xcode 4 は Xcode 3 から比べると、とんでもなく変わっていて、ちゃんと理解できるまで大分時間を要しそうです。
しかし、先人たちのドキュメントも増えてきましたので、それらを参考にしていければと思います。
今回は駆け出し編として、Xcode 3 で作った cocos2d用プロジェクトを Xcode 4で読み込んで、ビルド&実行するまでを解説します。cocos2d用プロジェクトは git のリポジトリに入っているものとします。
1. Xcode 4.1 をダウンロード
僕の環境は Snow Leopardなので、xcode_4.1_for_snow_leopard.dmg というファイルを Dev Center からダウンロードしました。
2. Xcode4移行ガイド日本語訳
http://sazameki.jp/translations/xcode4/IDEs/Conceptual/Xcode4TransitionGuide/
Xcodeのバイナリは4.3GBとデカイので、ダウンロード完了を待つ間、移行ガイドの「既存の Xcode 3 用のプロジェクトの使用」を読んでおきましょう。
3. インストール
dmgファイルの中のパッケージをインストールすると完了と思いきや、新しいXcodeが見当たりません。アプリケーションフォルダに Install Xcode というアイコンが作成されているので、これをダブルクリックして実行させます。
これで、旧 Xcode 3 関連のファイルは、/Developer から /Developer-3.2.5 へ移動され、Xcode 4 関連のファイルが /Developer にインストールされます。
4. Xcode 4 起動
Xcode 4 のアイコンが Xcode 3 のアイコンとまったく同じなのでビビります。
5. git リポジトリの clone 作成
Xcode の Window メニューから Welcome to Xcode を選択して下さい。
そこで、Connect to a repository を選択します。
そして、clone 先のフォルダ名を指定します。この時、フルパスではなく、フォルダ名だけでいいです。どこに保存するかは、この後指定することになります。
Typeタブから、Git か Subversion を選択できます。ここでは Git を選択します。
cloneボタンを押して終わりです。
6. 環境設定のDerived Data生成フォルダを変更
Xcode の環境設定パネルを開き、Locations を選択します。
Derived Data の設定が Default になっていると思います。
このままだと、ビルドして生成される作業ファイルや実行ファイル群が、~/Library/Developer/Xcode/DerivedData/ 以下に生成されてしまいます。
この設定が嫌なので、Relative に設定して、プロジェクトのワークフォルダ以下に生成させるようにします。合わせてGit リポジトリに含ませないように .gitignore ファイルに、DerivedData フォルダを追記しました。
デフォルト設定。これは嫌! |
Relativeに変更。なぜこれがRecommendedでないのか? |
原因が分かれば、なんの事はないのですが、これはちょっとハマリポイントとして挙げておきます。
気持ち悪かったので、chown コマンドで所有権を自分にもどしておきました。
> sudo chown -R username ~/Library/Developer
7. ビルドセッティング
プロジェクトのビルドセッティングを確認している時、以下のようなものが表示されました。
ひとつは、PREBINDING と GCC_ENABLE_FIX_AND_CONTINUE の設定は古いから外すよという確認をせまっているようです。
もうひとつは、プロジェクトフォーマットが Xcode 3.1コンパチなので、Xcode 3.2コンパチへアップグレードするよという確認です。
両方ともOKなので、Perform Changes ボタンを押します。
すると今度は、こんなメッセージが現れました。(笑)
プロジェクトに大きな変更をした時に、自動的にスナップショットをとるかどうかの確認のようです。これは git リポジトリへコミットするということなのでしょうか? まだよく分からないのと、実際、自動でバックアップをとられるのは好きではないので、Disable を選択しました。
8. ビルド&実行
ワークスペースウィンドウの左上の Run ボタンをクリックして、ビルド&実行します。
とりあえず今回はこれまで!
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