FlashをCS3から一気にCS5.5へバージョンアップしました。
色々気になっていた機能がありますが、やっぱり一番試したかったのが Package for iPhone(AIR for iOS)です。
iPhone上で動くアプリをFlashで作っちゃおうというものです。
プロジェクトをほとんど変更なしに、Android用アプリとしてもパブリッシュできるそうで、Apple的には認めたくないでしょうが、こういったオーサリングソフトやフレームワークが、今後ますます求められてくるのでしょう。
とりあえず今まで作ったFlashがiPhone上でどれだけの速度、クオリティで動かせるのかを試してみました。
試したのは ズッコケ4人 という拙作Flash。よっぱらい企業戦士たちに、お疲れ様と感謝の気持ちを込めて作ったアプリです…。物理演算ライブラリ Box2Dを使っており、CPUパワーもかなり使います。
まずは全てデフォルトでパブリッシュし、iPhone4上でテストしてみましたが、、、
まったくアニメーションしない…。あっ!よく見ると少しずつ動いてる…。というような、あまりにも残念な結果になりました。
しかし、グラフィックのレンダリングにGPUを使わせるというオプションがあり、かつシェイプ(ベクター)グラフィックをすべてビットマップにして書きだすと高速化させることができるとの事で、それをやってみると、なるほど秒間10フレームぐらいまで高速化できました。
また、ステージのレンダリングクオリティを
stage.quality = StageQuality.MEDIUM;
から
stage.quality = StageQuality.LOW;
に変更すると、シェイプグラフィックのレンダリングが汚くなりますが、高速化できるようです。この品質はビットマップグラフィックには影響しないようです。
その後、Box2Dの演算の精度を落としたり調整を繰り返して、だいたい秒間15フレームまで出るようになりました。PC上では秒間30フレームで動かしていたので、まだまだ、もっさりした速度ですが、使いようによっては使えるかな?という感じにはなりました。
ズッコケ4人は、何かもうちょっと付け足して、iPhone用アプリとして申請してみる予定です。
AIR for iOSでは、iAdやGame Center、In App Purchaseの対応がどうなるのか、まだまだ不安な面があります。
しかし当面、拡張は考えていない簡単なアプリを作るには、便利なオーサリングツールであることは確かです。今までつくってきたFlashアプリが、ほとんど変更もなしにスマートフォン用アプリに変身させる事ができるかもしれません。一度試してみる価値はあるかもしれませんよ。
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